映画 三度目の殺人 あらすじとネタバレ含

  1. 9/9本日公開の【三度目の殺人】を見てきました。

○みどころとあらすじ

 

第66回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞作『そして父になる』の福山雅治是枝裕和監督が再び組んだ法廷サスペンス。死刑が確実視されている殺人犯の弁護を引き受けた弁護士が、犯人と交流するうちに動機に疑念を抱くようになり、真実を知ろうとするさまを描く。弁護士や検事への取材に加え、作品の設定通りに実施した模擬裁判で出てきたリアルな反応や言動などを脚本に反映。福山ふんする主人公が弁護を担当する殺人犯を、役所広司が演じる。*1

○予告編

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以降はネタバレを含みますので、映画館でご自身で楽しみたいという方は、お気をつけください。

 

 

○感想

死刑確定が予想される殺人犯・三隅(役所広司)の罪を少しでも軽くしようと弁護士・重盛

福山雅治)、そして被害者の娘・咲江(広瀬すず)の三人を中心に、三隅の死刑判決まで描かれる。

この映画は、三隅の殺人動機がどこにあるか明確に描かれていない

いわゆる、伏線を全て回収してすっきり終わるのではなく、

観た人全てにそれぞれの解釈が生まれるのではないだろうか。

それもあって見終わった後に多くの人が、「えっ?」て顔をしていた。

そのため、余韻に触れるのを楽しむ人にとっては面白い映画だと思う。

 

自分の中では疑問点だらけなんだが、その中でも3つ上げると

疑問点1 タイトルの三度目の殺人の意味

三隅は30年前にも殺人事件を犯していて、今回は二度目の殺人事件である。

映画を見ていても、どこで三度目が出てくるんだ??と疑問でした。

手掛かり見つけるために、帰宅後、予告編を見てみるとその中で、

「二度の殺人事件を犯した男の深い闇、その先に待ち受ける三度目の殺人とは。。」と

ナレーターが言っているシーンがありました。

本編で、三隅の死刑判決が出た後、重盛に握手しながら

「ありがとうございました。」と言っていた。

私の解釈では、三度目の殺人=三隅の死刑判決なのかなと思いました。

父親に性的暴行を受けてた咲江を守ることで犯した殺人事件、

そして幾度と変わる証言により真実の行方がわからない。

真実はともかく三隅は自分自身を殺したかったんだと思いました。

生きていてもしょうがない人間もいると発言もしていたので。

自分で自分を殺すように仕向けるのは、洋画セブンを思い出しますね。

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疑問点2 本当に三隅が殺人犯なのか

オープニングで三隅が咲江の父親を撲殺して焼き殺す衝撃的なシーンで始まります。

ただ、本編途中に、広瀬すず父親を撲殺しているシーンも出てくるんですね、

たぶん空想シーンだと思うんですが。。

三隅も自分が咲江の父を殺したって証言してたのに、

残り20分頃に、「殺してない、信じてくれ」と言い出す始末。。

でも三隅が本当の事を言ってたとしたら殺したのは咲江?それを庇っているのか?

そして、意味深な発言ばかりする咲江の母親・美津江(斉藤由貴)も怪しすぎる

とも思いました。

咲江は「あの人の言った通り、ここでは誰も本当のことを話さない。」と発言して、

真実がもやっとして分からない。

ここにも明確な答えは描かれていないため、個々の解釈が出てきますね。

 

疑問点3 所々にでる意味深な言葉

最後、重盛が三隅に「あなたは単なる器だったのか?」というシーンがあります。

単なる器てなんだ?と。他にも「誰が裁くのか?」とか

死体があった場所には十字架を連想させる並びがあったり、

重盛、三隅、咲江の三人が雪の中、十字架の形をして寝ている空想シーンなど、

キリスト教がわかれば、この映画をもっと理解できるのかなと思いました。

 

余談ですが、咲江の母親・美津江(斉藤由貴)も出演しており、

三隅の愛人では?とマスコミに言われているシーンがあり、

現実の斉藤由貴とリンクしてるのでは?と思いましたw

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^